-----おせっかいを焼かずに、障害を気遣おう-----
セーリング・プログラムに参加するチャレンジャーには、いろいろな障害を持った人が集まってくる。目の見えない人、熱い・寒いといった感覚がない人、体の麻痺や言葉を自由にしゃべれない人などなど。なかでも多いのが脊椎損傷です。
脊椎には神経系統が集まっているので、交通事故などで背骨を痛めて脊椎損傷となり、クルマ椅子の生活になったりする。
そういう人が、どんな障害を持ち、彼等がセーリングをするとどんな効果があるのか、リハビリの先生の報告があるので参考にしてください。
しかし、障害についてボランティアが意識しすぎて、おせっかいを焼きすぎないように、くれぐれも注意しましょう。チャレンジャーの自立をさまたげてはいけません!
脊椎損傷について
1.全身症状
発熱
発汗不能:麻痺部以下
呼吸障害:横隔膜・肋間筋
2.局所病症状
運動麻痺:弛緩性麻痺痙性麻痺
知覚麻痺
排尿麻痺:尿閉→導尿
失禁→尿集器
3.二次的障害
褥創(蓐瘡):床ずれ
尿路感染
起立性低血圧(立ち眩み)
自立神経過反射:血圧上昇・異常発汗
麻痺域の痙攣・疼痛
関節の拘縮
ヨットセーリングの効果
1.セーリング中の運動量は、最大酸素摂取量の30〜40%、最大心拍数の30%〜50%と適切な強度である。
2.セールトリム(操船)は、殆ど上肢によるものが多いので、障害者にもハンディキャップとはならない。逆に障害者にとって最適なスポーツのひとつであると考えられる。
3.上肢の筋持久力が向上し、筋力では特に肘屈筋群・握力の強化につながる。
4.視覚障害者の方が、風をとらえる能力に長じている場合もある。
5.『海の上では誰も歩けない』ことから、障害の有無は関係がない。
ヨットセーリングの注意点
1.初心者では心拍数が瞬間的に高値を示す場合もありうる(精神的緊張)。
2.炎天下では発汗・体温の上昇に注意。
3.船酔は睡眠不足者・疲労者に起こりやすい(経験的)。
4.褥創は定期的な除圧や、無圧マットを用いることにより予防可能。
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