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世界選手権を振り返って

ヨットエイド九州代表の須藤正和氏が、ヨットの世界選手権に出場し。見事アテネパラリンピックの出場権を獲得したのは以前お伝えした。今回は須藤氏が選手権を振り返って書かれた記事を報告したい。

レースの様子
レースの様子

<ヨット・セーリング世界選手権に参戦して>
9月4日から12日まで、ギリシャ・アテネで開催された世界選手権に参加して来た。この世界選手権は来年のパラリンピック出場権の選考も兼ねており、アテネパラリンピックに参加できる最後のチャンス。パラリンピックで採用しているヨットの艇種は2種目(三人乗りのソナーと一人乗りの2.4mR )あり、今回日本は両方ともエントリーし、私は 2.4mR で出場した。


現地に到着してからレース開始日までは、ヨットの受け取り・組み立て、エントリー、メディカルチェック、メジャーメント(セールの大きさやヨットの重さが規格内であるか計測すること)等の出場手続きを済ませ、試し走りでヨットの調整・点検をして過ごした。エーゲ海の入り口のサロニコス湾はとても綺麗な上、半島に囲まれ素晴らしいロケーションだった。

ヨットハーバーは天然の入り江を利用して作られ、ヨットクラブはその丘の上にあった。 9月6日の開会式は、沈む夕日とサロニコス湾の絶景で始まり、最後は盛大な花火が夜空を飾って終わった。翌日からは、いよいよレースだ。始めの二日間、7日、8日の4レースはともに微風で自分が一番得意の風だったが、練習のブランクがあってなかなか自分の思う走りができなかった。またチャーター艇で出場したため、いくつかトラブルもあった。中一日の休息日は練習に当てる予定だったが体調があまりよくなかったので、大事を取ってゆっくり休養する事にした。

10日は中風で前日の気分転換もでき、大きなトラブルもなく今回の大会で初めて自分の思う走りができるようになった。11日は風が更に強くなって10メートルを超え、波も1メートルを超えるようになったが、サバイバルの中、順位を落とさずにいられたのが自信につながった。1レースを終えた後、風が落ちず、結局1レースで中止となった。

レースの様子
レースの様子

最終日の12日。いつものようにメカの担当はヨットを整備してくれ、コーチは海パンに着替えて潜って船底をきれいに磨いてくれた。チームの中でそれぞれやるべきことをすべてやってくれたので、あとは僕が結果を出すだけだった。この日はやっぱり苦手の強風だった。でも、結果を考えず、ミスをしないようにベストだけを尽くそうと考えてハーバーを出た。

「 W 3 」と本部艇からの表示があった。上(カミ)、下(シモ)間を3回まわるという意味。最終日で一番疲れている時に一番長い距離のレース。強風を平気で走れなければ上には上がっていけない。いいチャンスを神様がくれたと思って気を付けて走った。そして、2レースともに自分より下位の人を押さえ、順位をキープする事ができた。合計9レースの結果、36人中26位、18カ国13位で、来年アテネパラリンピックの切符8枚のうち6枚目を頂いた。苦境の中で勝ち取った出場権、メカもコーチも感無量だった。こんなに楽しかったレースは初めてだった。ギリシャーまで来て応援してくれた人、日本でインターネットを見て応援してくれた人、みんな、ありがとう。今回ほど応援してくれた人の力を頂いたレースはないと思った。

須藤正和氏
須藤正和氏(ヨットエイド九州代表)

尚、ヨットエイドジャパンでは、アテネパラリンピックへ向けて、選手の育成・強化等、アテネへ向けての準備を開始している。それと並行して、多くの有志から支援募金を募っている。このHPをご覧になられた方も是非募金をお願いしたい。

個人は一口10,000円 法人は一口30,000円をお振込くさい。
郵便振替: 00100−7−583508
口座名;  ヨットエイドジャパン


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